「ミス・ルー」の愛称で知られた故
ルイーズ・ベネット(1919年〜2006年)の業績を、話題の書『
ボーン・フィ・デッド』の版元・訳者である森本幸代が書き下ろした。
レゲエが世界的になる以前から、ジャマイカのフォークロア、伝承文化を、笑いや詩と共に紹介し続けたのがベネット女史だった。日本ではこれまでほとんど書かれることのなかった(だがジャマイカでは名士中の名士!)、彼女の実像を軽妙な文章で描いた好エッセーだ。Beats21 Online Book(電子書籍)としてリリース。
森本幸代(もりもとさちよ):
1974年香川県生まれ。
高校生のとき妹の影響でレゲエに触れ、地元香川の伝導者らに引き込まれるかたちでダンスに通いだす。そのままレゲエのフリーペーパー『BIT』『bit of BIT』で書くように。2000年秋に『レゲエ・トレイン』と出会い、一転ジャマイカ文化の研究を始める。2002年にジャマイカ関連書専門のオンライン書店MIGHTY MULES’ BOOKSTOREを立ち上げ、2006年7月、MIGHTY MULES’の初タイトル『
ボーン・フィ・デッド:ジャマイカの裏社会を旅して』を翻訳出版。
その他レゲエ・レコード店で新譜の解説、雑誌・フリーペーパーでの執筆、翻訳なども。専門分野はレゲエ、ジャマイカ文化。カリブ海地域を中心としたアメリカ、ヨーロッパのディアスポラ文学も愛好している。
Beats21 Online Book『ジャメイカン・キン・ティート 笑うジャマイカとミス・ルーのスピリット』(森本幸代 著、テイラーA. 写真)