「非戦音楽人会議」のメンバーである品田豊樹氏(げんこつまつり実行委/全国一般東京労組)からの通信によると、2005年4月16日午前1時半頃、ベテランの
フォーク・シンガー、
高田渡さんが釧路の病院で亡くなった。
今月の中旬から体調を崩して入院していたが、様態が悪化したという。
高田さんは1969年、
フォーク・ブームが真っ盛りの時期に『
高田渡/五つの赤い風船』(A面が高田さん)でレコード・デビューした。フルアルバムとしては同年の『汽車が田舎を通るそのとき』が最初。71年には、メジャー第1弾『ファースト・アルバム〜ごあいさつ』をリリース、『系図』『武蔵野たんぽぽ団の伝説』などが初期のアルバム。
反体制ソングの「自衛隊に入ろう」や「生活の柄」(詞・山之口獏)など、ぼそぼそとしたその歌い口に独特のユーモアや哀愁があった。
日本の
フォーク・シーンの歌謡曲化に伴ない、一時あまり名前を聞かなくなったが、コンスタントな活動を続け、93年には彼の歌う「ホントはみんな」が、ハウス・シチューのCMに使われた頃からカルト的な人気を集めるようになった。
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