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RAC |
カリフォルニア州の立法委員会は、2002年6月18日、契約したレコード会社との齟齬に悩むスター・アーティストを支援し、一方的な長期契約などを制限する議案を通過させた。
これは、ディキシー・チックスやコートニー・ラブらが、自分たちの契約が違憲ではないかとして起こしていた裁判と併行して審議、立案されていたもので、大手レコード会社は巨額の利益を生み出すスターたちとの新たな対応を迫られることになった。
アーティストの権利・雇用問題に関し、州政府に対して働きかける中心的存在となったのは「RAC(レコーディング・アーティスト連合)」という団体。RACは、イーグルスのドン・ヘンリーが共同設立者であるだけでなく、シェリル・クロウやディキシー・チックスらも加わり、アメリカのレコード業界では有力な団体となっている。
ディキシー・チックスは、昨年、契約をしているソニーとロイヤリティの支払いに関して訴訟を起こし、その後RACに所属し同連合のバックアップを受けることになった。ソニーとディキシー・チックスの2者は、6月17日に和解したことを発表。その翌日、上記議案が通過となった。
コートニー・ラブも、現在、裁判所から調停勧告を受けている。
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