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RCA Int'l |
メキシコの「マドンナ」と言われ90年代に高い人気のあったお色気シンガー、グロリア・トレビ(写真)が、ブラジルの監獄で極秘裏に妊娠していた。
彼女は現在、小児虐待の罪で収監中だが、母国メキシコへの強制送還から逃れるために、監獄内で「一人で妊娠」した。
この事件は、グロリア・トレビが人気絶頂にあった90年代の後半、彼女の下に集まるタレント志望の女の子たちが、実際には大人たちのセックスほか虐待の対象になっているのではとの疑惑が持ちあがったことに端を発している。
そして99年、マネージャーであるセルヒオ・アンドラーデ宅に5年間監禁されていた少女(当時17歳)が解放され、事件が明るみに出た。
メキシコ当局は、事件後に逃走をはかったトレビ、マネージャーのアンドラーデ、および振り付け師のラケネル・ポルティージョの3名を国際手配、2000年1月、彼らはブラジルで逮捕されることになる。
グロリア・トレビは、逮捕当初、自分がメキシコに送り返されれば、地元の政治経済の腐敗を熟知しているがゆえに生命の危険があるとし、ブラジルに政治亡命を望んでいた。
しかしこの申請は却下され、ブラジルで妊娠するというラスト・チャンスに賭けたのだろうと言われている。
というのも、ブラジル国内で子どもを持てば、外国人犯罪者であっても強制送還を免れることができるという法令がかつてあり、これを悪用してセックス・ピストルズと共演したロニー・ビグズ(列車強盗犯)もブラジルで子どもを養育していた。しかし同法は、現在、適用停止となっている。
2001年11月の段階でグロリアは妊娠6カ月で、最初に彼女は監獄で発生した暴動の際にレイプされたと説明していた。しかし連邦警察が調査したところ、収監施設は男女別であるはずなのに、彼女は男性収監者の精液を用いて「人口受精」していたことがわかった。
相手の男性が誰であるかは、彼女がDNA鑑定を拒否しているために不明。