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リッキー・マーティン『RICKY MARTIN』(エピック ESCA8017) |
ブッシュ次期大統領の就任を祝うイベントが、ワシントン特別区を中心に連続して開かれる。初日となる2001年1月18日は、リッキー・マーティン(ラテン・ポップのスーパースター)、ZZトップ(次期大統領の地元、テキサスのベテラン・ロック・バンド)、アンドリュー・ロイド・ウェバー(ブロードウェイの大物)、バン・モリソン(北アイルランド出身の大物R&Bシンガー)といった人達が、リンカンーン・メモリアル劇場の舞台に上る。しかし、このお祭り騒ぎには疑問の声も上がっている。
「ザ・カップ・オブ・ライフ」を歌う予定のリッキー・マーティンは、「21世紀の最初の就任記念に出演することができて名誉に思う」という意見を発表。一方、マーティンのヒット作を書きプロデューサーも務めてきたロビー・ロサは、12日、このようなイベントにマーティンが出演し自分の歌が使われることは、ラテン系の人々の関心を引くためでしかなく、結局のところ自分達は刺身のツマ程度の扱い(as pawns)だと記者発表している。「私は宮殿で芸を見せるサルにはなりたくない」とも。
就任記念イベントは19日にも行なわれ、MCIセンターではカントリー系のリー・アン・ウォマックやR&Bのデスティニーズ・チャイルドらが出演する。ほかにも公式非公式で公演が行なわれる予定。
なお、バン・モリソン側は、所属するバージン・レコードなどを通じて、新政権から発表されたモリソンが18日の舞台に上がる予定は、まったくの間違いであると正式なステイトメントを公表している。