イラクのフセイン政権を打倒するという名目のもと、アメリカ主導による戦闘行動が進んでいるが、これに反対するイギリスのミュージシャンが、9月28日にロンドンで大掛りなデモンストレーション行動を計画していることが分かった(2002年8月21日付)。
この計画は、「The Stop The War:Don't Attack Iraq」と名づけられた、マッシブ・アタックやブラー、エルボーらがCND(Campaign for Nuclear Disarmament)と手を組んだ「連合」によって行なわれるもの。ロンドンのエンバンクメントをお昼に出発しハイド・パークまでを歩く。イギリスの有力なロック紙『NME』もサポートしている。
ブラーのデイモン・アルバーンは、国民の総意をはかってもいないのに、アメリカと一緒にイギリスがイラク攻撃に加担するのは大いに疑問であると発言し、何より先に
戦争を行なうべきかどうかの民主的議論が必要だと訴えている。
マッシブ・アタックの3-D(Robert '3-D' Del Naja)は、これまで自分が赤十字やCNDと共に反戦運動に関わってきたのは、
戦争や暴力がなんの解決にもならないと考えるからと発言、9月の行動によって議会や与党にもイラク攻撃を考え直すよう訴えかけようとメッセージを送っている。