エリザベス女王の戴冠50周年を祝う
ロック・コンサートが、2002年6月3日、バッキンガム宮殿の中庭で開催された。
貴賓席にはチャールズ皇太子にウィリアム、ハリーの両王子、ブレア首相夫妻、ヨーコ・オノ、リチャード・ブランソンらが並び、コンサートの後半には女王も着席しライブを見守った。中庭に集まった観衆は12000人、大型スクリーンが置かれた数ヶ所のロンドンの公園には100万人の人々が集まったという。
コンサートに出演したのは、サー・
ポール・マッカートニー、サー・
エルトン・ジョン、
エリック・クラプトン、サー・クリフ・リチャード、トム・ジョーンズ、ロッド・スチュワート、トニー・ベネット、ブライアン・メイらクィーンのメンバー、ジョー・コッカー、ブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)、ブライアン・アダムズ、オジー・オズボーンほか。新進のポップ・スター、ウィル・ヤングなども招かれた。
終始和やかに進んだイベントでは、
ポール・マッカートニーが
ビートルズの「ハー・マジェスティ」を歌いその最後の箇所で「女王様(Her Majesty)は素敵な少女、いつの日か、彼女はぼくのものに」というジョークも折り込んでみせた。
かつて「反体制」が錦の御旗だった
ロックも、その青年時代を過ぎて、大きく様代わりしたことを証明したかのようなイベントだったようだ。
写真は
セックス・ピストルズの「God Save The Queen」。