ダイナミックな歌声で人気を博したアメリカのシンガー、ペギー・リーさんが、2002年1月21日、ロスの自宅で亡くなった。死因は心臓発作。81歳だった。
彼女は心臓を患っており、これまで何度か手術を受けていた。99年には今回のような発作にみまわれたが、なんとか持ちなおしていたという。
ペギー・リーさん(本名 Norma Deloris Egstrom)は、1920年、ノース・ダコタ州に生まれている。若い頃からジャズに傾倒し、40年代にベニー・グッドマンに見出されスターの階段を上っていった。代表曲には「フィーバー」「ラバー」などをがあり、69年にはグラミー賞(ベスト女性ボーカリスト部門)を獲得している。
また女優としても活躍し、彼女自身を描いたとされるアルコール中毒のシンガーの物語『Pete Kelly's Blues』(55年)ではオスカーのベスト・サポーティング・アクトレスにノミネートされたこともあった。
最近では、彼女が中心となった集団訴訟が話題になったばかりだった(「総額475万ドルで和解か---
米・音楽業界初めての集団訴訟が解決へ」参照)。
写真は『Capitol Collectors Series Vol. 1: The Early Years』。