メンフィスを地盤にし、「ウォーキン・ザ・ドッグ」「ファンキー・チキン」などユーモラスなダンス・ヒットで親しまれたルーファス・トーマスさんが、2001年12月15日、地元の病院で亡くなった。84歳だった。
「世界で一番年を取った十代 the world's oldest teenager」というニックネイムのトマスさんは、芸歴70年を超えた最近でも、ステージではお馴染みのホットパンツ姿で登場し観客を沸かせていた。
ルーファス・トマスさんは、1917年、ミシシッピ州の生まれ。小さい頃に
メンフィスへ移り10歳からタップ・ダンサーとして活躍、その後、黒人だけのミンストレル・ショーの一座に加わった。
レコード・デビューは43年だが、彼を有名にしたのは、人種差別が激しい南部にあって黒人ラジオ局として現在も知られているWDIA局のDJとなったことで、歌手、コメディアン、DJとして南部一帯でその名前が知れるようになった(当時のDJ仲間にはB・B・キング)が。
写真は
『That Woman Is Poison!』(Alligator)。