1950年代から60年代にかけて、「パチャンガ」や「チャチャチャ」などの
キューバン・リズムが大流行した時代、ハバナやニューヨークで大人気を呼んだフルート奏者/バンド・リーダーの、ホセ・ファハルドさんがニュジャージーで亡くなった。
彼は心臓の手術を受けたばかりで、死因は心臓発作。82歳だった(死亡日時は、2001年12月の半ばだが、詳細は不明)。
ホセ・アントニオ・ファハルドさんは、1919年、キューバに生まれている。レネ・アルバレスやアルカーニョなど高名なバンド〜オーケストラに在籍したのち、49年に「ファハルドと彼のエストレージャス」を結成、タタ・ギネス(コンガ)ほか優れたミュージシャンを揃えた強烈なグルーブを持つダンス・バンドとして人気を獲得した。
キューバ革命後の61年からはアメリカ合衆国に居を移し、60年代半ばに勃興する「
サルサ」の世代に大きな影響を与えた。
写真は彼の晩年のアルバム『今日と明日』。