ティト・プエンテ、
セリア・クルース、
マーク・アンソニーなど、サルサ〜メレンゲのトップ・アーティストのアルバムを制作してきたRMMが売却される。すでにソニーやユニバーサルなどの大手が関心を示しており、近日中には膨大なカタログの行き先が決まるだろうと言われている。
RMMは、ニューヨークを拠点に置くラルフ・メルカード・マネイジメントが経営するレコード会社。ラルフ・メルカードは、70年代に急速にマーケットを伸ばしたファニア・レコードのアーティスト、特にドル箱だった
ファニア・オールスターズを中心として数多くのイベントを企画し一大勢力を築いた。RMMは、ファニアの解体と共に設立され、サルサやメレンゲの大物、有力な新人の多くは、このレコード会社で録音している。
RMMが売却の憂き目となった直接の原因は、プエルトリコのソングライター、グレン・モンロイーGlen Monroigからのロイヤリティに関する訴訟により、会社側が敗訴したこと。RMMは、これにより770万ドルを支払うよう裁判所から命じられた。(写真は1997年にリリースされた
『RMM 10th Anniversary Collection Vol.1』)。