「ゲイを殺せ!」発言でダンスホール・スターが窮地に
Virgin
 ビーニ・マン、ブジュ・バントンらダンスホール・レゲエのスターたちが、ゲイやレズビアンへの攻撃的な発言のために窮地に陥っている。
 2000年8月14日、アテネ・オリンピックの催し物の一つとして行なわれた同地でのレゲエ・コンサートでは、スポンサーのプーマが公演前にブジュ・バントンに対して厳しい批判声明を発表し、アルバム『バック・トゥ・ベイシックス』を発売したばかりのビーニ・マン(写真)はゲイ活動家らの抗議に謝罪したが、この騒動はダンスホール・レゲエの今後にも影響を与えそうだ。
 レゲエ、特にダンスホール・スタイルのミュージシャンは、これまでも同性愛者を嫌う傾向にあったが、これに対して欧米のゲイ活動家の声が急速に強まってきた。
 プーマの声明も、イギリスの団体「アウトレイジ!」が同社にブジュの歌詞(「Boom Bye Bye」ほか)を突きつけたために発表された。プーマは、反ゲイを歌うエレファント・マンやブジュらを抱えるVPレコードとスポンサー契約を結んだばかりで、活動家からの抗議に今後そのような言説、行動は絶対に許さないという自社の姿勢を発表せざるを得なくなった。今後各団体は、これを機に、コカコーラやベンソン&ヘッジスなど大手スポンサーに訴えかけてゆくという。
 英・検察庁も各団体からの人権侵害の訴えに対してビーニ・マン、ブジュ、バウンティ・キラー、エレファント・マンといったスターの歌詞に関心を示していると発表している。
(プーマの声明文、「Boom Bye Bye」の歌詞は、以下のOutRage!のサイトに)

OutRage! Press Release http://www.outrage.org.uk/pressrelease.asp?ID=217
amazon.co.jp-『バック・トゥ・ベイシックス/ビーニ・マン』

( 2004/08/19 )

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