「戦争、それは何に有効? まるで無益じゃないか!」という名フレーズで知られる反戦ソウル「WAR」のヒットを放ったエドウィン・スターさんが、2003年4月3日に亡くなった。死因は心臓発作、イギリスのノッティンガムの自宅で息をひきとった。61歳だった。
ドラマチックな構成の「WAR」は、1970年のヒットののち、スージー・クアトロや
ブルース・スプリングスティーンらロック・ミュージシャンに何度もカバーされている。
エドウィン・スターさん(本名、チャールズ・ハッチャー)は、1942年、テネシー州ナッシュビルに生まれている。57年にザ・フューチャー・トーンズというグループに参加、その後、陸軍に入隊した。除隊後の65年にソロ・シンガーに転向し、「エージェント・ダブル・オー・ソウル」などのヒットを飛ばした。しかし彼の経歴で一番に有名なのが、ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングという
モータウンの作家コンビによって作られた「WAR」だった。
最近の彼はヨーロッパを中心に活動しており、健康をひどく害しているとは思われていなかった。