香港のトップ・スター、
ニコラス・ツェー(謝霆鋒、写真)らにまつわるマスコミとのトラブル〜暴行事件を重く見た「香港芸能人協会」が、「無言ストライキ」を行なうことを決定した(2002年8月1日付)。
これは、私生活を覗き見しようとするマスコミのプライバシーの侵害だけでなく、カメラマンとの警察沙汰も絶えない香港のアーティストが、自分たちの怒りを無言で通すことで表わそうというもの。会長の呼びかけにより約600人の協会員がこの呼びかけに署名した。この抗議は、1995年の同様の72時間無言ストライキに次ぐもので、女優・歌手としても知られる同協会の会長であるアニタ・ムイ(梅艶芳)も留まるところを知らないパパラッチに怒り心頭のようだ。
今回のストライキの大きなきっかけとなったのは、
ニコラス・ツェーが台湾のレストランの前で『Sudden Weekly』誌のカメラマンを殴りつけたというもの(ツェーは、事件後、これを否定)。またジョーダン・チャン(陳小春)も、香港のレストランで写真を撮られたことに腹を立て取材者からカメラを取り上げ、これも現地では話題になった。
ツェー側と雑誌側は、この7月末に裁判所に出頭し、調停がなされた(内容は不明)。
しかしツェーは、このあとも4月に起こした交通事故身代わり事件の公判をひかえ、また6月に発生した別件の交通事故にもかかわるなど、トップ・スターのオゴリと言われてもしかたのないような行動で、今後もパパラッチは引き下がりそうにもない。