エルビス・プレスリーの「冷たくしないで(Don't Be Cruel)」や「Return to Sender」「All Shook Up」など、ロックンロール期を中心にして数多くのヒット、名作を生み出したオーティス・ブラックウェルさんが亡くなった(2002年5月6日)。
死因は心臓発作。70歳だった。
ブラックウェルさんは1931年、ニューヨーク生まれの黒人。50年代の初頭からプロ・シンガーとしても活動していたが、同時にレコード会社からはソングライティングも勧められ、その中の幾つかが
エルビス・プレスリーに手わたり歴史的なヒットとなった。
プレスリー作品だけでなく最初期の代表曲「フィーバー」をはじめ、ジェリー・リー・ルイスの「Great Balls of Fire」ほかのヒットによって、彼はリーバー&ストーラーなどと並び当時のアメリカン・ポップの新しい潮流を作り出した一人となった。
1991年、卒中によって倒れたのち、ブラックウェルさんは長い闘病生活を送っていた。
写真は「冷たくしないで」など初期プレスリーの主要作品が入ったDVD『エルビス'56』。