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トニー・アン |
日本と違い兵役の義務があるのが韓国。兵役を逃れるために外国の永住権を取るなど海外に居住地を移す人たちが問題化する中、海外在住の人気ミュージシャン5名に同国の兵務庁が兵役の義務を果たすよう命じることがわかった(2002年2月4日)。
彼らは、元H.O.Tのメンバーでありjtlを結成したばかりのトニー・アンをはじめとして、クピの元メンバーだったシン・ドンウック、神話(シンファ)のエリック・ムン、ムーンチャイルドのユン・ジェウン、新人シンガーのキム・キジュ。いずれも韓国内に60日以上滞在しており、兵務庁は昨年改正された法律に従い軍務に就くよう通達する。
この背景には、渡米するなどして兵役を免れようとする人たちに対して国内で非難の声が上がっていることがある。また芸能人のばあいは、海外に移り住んだとしても活動は韓国内が中心となるため、中にはその批難を避けるために(しかたなく)兵役を受ける者もいるという。
韓国政府はこの傾向に注目しており、例えば、一度は軍服を着ると発言したユ・スンジュンがその後に態度をひるがえしたことを受け、彼の入国を拒否したということもあった。
今回名前があがったトニー・アンも、こういう背景を受けて、昨年の段階でアメリカの永住を取りやめて兵役に就くことを明らかにしていた。