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「ニュー・ロマンティック」という言葉を生みだし、80年代に大きな流行を作ったカルチャー・クラブのボーイ・ジョージが、ミュージカル「タブー」を作った。
「タブー」は、英国が大きな曲がり角を迎えていたサッチャー政権を時代背景として、混乱する社会の中から生まれた若者の奇抜なファッションや音楽、生活様式がいかなるものであったかを伝えようとしている。
中心となるのはもちろんカルチャー・クラブであり、そのリーダーだったボーイ・ジョージで、舞台では人気絶頂だった彼らの勃興と人気凋落の過程を、「ドゥ・ユー・リアリー・ウォント・トゥ・ハート・ミー」などの大ヒットなどと共に振り返る。
会場はロンドンのコメディ・シアター「ザ・ベニュー」。客席300のこの小さな劇場に、2001年1月29日、プレスほか各界の有名人が招かれ、各紙がいっせいに内容を報じた。
その中には、昨年に発表され酷評されたペット・ショップ・ボーイズのゲイ・ミュージカル「Closer to Heaven」とそっくりじゃないかという批判もあり、プロの評判は芳しくなかった。
ボーイ・ジョージはこれに対して、人気絶頂だった80年代以降、自分は常におとしめられ、その果てに忘れ去られようとしていた人間だから、こういう評価には慣れていると語っている。また、このミュージカルを人気ゲイ・シンガーの物語として観ないでほしいといった主旨の発言もしている。
彼は人気が落ちたあとに麻薬中毒が進み、芸能界から引退同然の時期もあった。
写真は、舞台でボーイ・ジョージを演じるユーアン・モートン。
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