J・J・ジョンソンやソニー・ロリンズらと共に活動し、日本でもファンの多かったジャズ・ピアニスト、トミー・フラナガンが、2001年11月16日、マンハッタンの病院で亡くなった。
死因は動脈瘤による合併症、71歳だった。
フラナガンは1930年3月16日、デトロイトの生まれ。十代からピアニストとしての力量を発揮し、56年に仲間のケニー・バレルと共にニューヨークへ向かったのち、上記のプレイヤーのほか、オスカー・ペティフォード、コールマン・ホーキンズや
マイルス・デイビスら数多くのジャズマンと共演を果たした。
主役を立てたプレイに定評があり、エラ・フィッツジェラルド、トニー・ベネットなどのシンガーたちのバックでも優れた才能を発揮した。
特に63年から78年にかけては、主にエラの伴奏者として活躍したが、そのためにソロ・ピアニストとしては格別な評価を受けることはなかった。
しかし70年代の後半からはソロイストとしてトリオを率い、日本をふくめ、病に倒れるまで広範囲な活動を行なった。
(写真は、89年録音のTimeless盤
『JAZZ POET』)。