東京地検特捜部は2001年10月18日、
安室奈美恵や
SPEEDらが所属し、90年代の日本の歌謡界を牽引したライジング・プロダクションの元社長、平哲夫容疑者(55)ら9人を脱税(法人税法違反)の疑いで逮捕した。
平元社長らは99年8月まで3年の間、25億4346万円の所得を隠し、ライジングが払うべき9億3854万円の法人税を逃れたというもの。9名は容疑を否認しているといわれる。
同社は、97年から99年の間に20億円を超える申告漏れがあったとして東京国税局から指摘され、修正申告ののち、すでに9億円を納税している。
ライジング・プロは平前社長が85年によって設立され、
沖縄アクターズスクール出身の
安室奈美恵、MAX、
SPEEDらを売り出し、一躍業界の主要プロダクションの仲間入りを果たした。
2001年9月に社名を「フリーゲートプロモーション」に変更、平哲夫容疑者は8月末にバーニングを引責辞任している(9月に取締役に復活)。
この流れに関連して、2000年3月に解散した
SPEEDが復活し、トイズ・ファクトリーからエイベックスへレーベル移籍することが内定した。旧バーニングが抱える沖縄系の主要アーティストの多くが、これまでの勢いがないことから、しばらく前から
SPEEDの復活・レーベル移籍が進められてきたが、今回の脱税事件をきっかけにイメージの一新を図ろうとしていると言われている。