60年代からジャズのサックス奏者として活躍したジョー・ヘンダーソンが、2001年６月30日、長い闘病生活のあと（気腫）で亡くなった。64歳だった。
　ジョー・ヘンダーソン（本名Joseph A. Henderson）は、1937年４月24日、オハイオ州リマの生まれ。退役後（62年）、ジャック・マクダフ、ケニー・ダーハム、ホレス・シルバー、ハービー・ハンコックらと共演した。
　彼は70年代、80年代もコンスタントにレコーディングを行なったが、91年にバーブ・レコードと契約し、『Lush Life: The Music of Billy Strayhorn』（91年）、『So Near, So Far (Musings for Miles)』（92年）、『Double Rainbow: The Music of Antonio Carlos Jobim』（94年）、『Porgy and Bess』（97年、写真）といった企画アルバムを次々とリリースしたことで再び注目された。
　『Porgy and Bess』は、スティングやチャカ・カーンがボーカルで参加したことでも話題となったアルバムだった。