人気メタル・バンドのスレイヤーが、死体愛好〜殺人事件に関連して法廷に呼び出される可能性が出てきた。
1995年に殺された少女に関する事件で、バンドとレコード会社は同事件発生に責任があるとする報告書が、再び少女側の弁護士からカリフォルニアの法廷へ提出されたというもの。スレイヤー側への訴えは、2001年1月にすでに却下されているが、少女の家族はこれを認めないかたちとなった。
少女は、彼女の3人のクラスメイトによって「悪魔への捧げもの」として殺され、死後彼らによってレイプされており、事件発覚後、音楽が与えるイメージに関して大きな論議を呼んだ。
事件は1995年、カリフォルニアのサン・ルイス・オビスポで発生。被害者のエリーゼ・パーラーElyse Pahlerさんは、3人のクラスメイトによって首を締められた上に刺し殺された。さらに死体は3人によってレイプされたが、これらの行為は、少女を悪魔に捧げることで、自分たちのバンドがプロとなるための儀式だったと言われた。
パーラーさんの家族は、この事件の一因にスレイヤーとレコード会社(ソニー系のアメリカン・レコーディングス)があるとし、また両者は、未成年者に淫らで有害な商品を売ってはならないとする州法にも違反していると訴えていた。3人の犯人は、25年から無期懲役の刑期で服役中。(写真は、バンドの代表的1作
『レイン・イン・ブラッド』)。