ジェネシスや10CCというブリティッシュ・ロック史を飾るバンドを見出したことで知られる、プロデューサー、作家のジョナサン・キングが、2001年1月23日、再逮捕された。これで彼は、八つの重性犯罪と三つのワイセツ罪で訴えられることになった。
ジョナサン・キングは、1944年、ロンドンの生まれ。ケンブリッジ大学在学中に自作の「Everyone's Gone To The Moon」(65年)でヒットを出したことをきっかけとして、英レコード業界の作家、プロデューサーの道を歩んできた。デッカ・レコードではジェネシスと契約、70年代に入り彼自身が設立したUKレコードでは10CCと契約を果たしたほか、「The Rocky Horror Picture Show」では後援者となるなど、70年代におけるブリティッシュ・ポップの重要人物の一人となった。
キングはその後もテレビ、活字メディアで活躍してきたが、昨年、重性犯罪とワイセツ罪で逮捕された(ただし、彼はこの罪状について否認している)。今回の逮捕は、彼が保釈中のことで、70年代の「古傷」が問題にされた。