現在では1970年代に人気のあったテーィン・グループというだけの評価だが、実際は凡百のアイドルとは一線を画すハングリー精神旺盛なプロのファミリー・バンドだった。本島・具志川市出身のボーカル・インストゥルメンタル・グループ。三男の玉元正男(59年〜)、四男の晃(61年〜)らは、3歳の頃からダンス大会で優勝経験がある。母体となった小学生バンド、オールブラザーズは67年の結成。69年に家族で東京へ出るが鳴かず飛ばず(この時の後ろ盾が歌手の仲宗根美樹)、帰郷を考えていた頃に
フィンガー5と名乗り、73年の「個人授業」が大ブレイクした(145万枚)。「恋のダイヤル6700」が158万枚、「学園天国」が105万枚。78年に実質的な解散。可愛かった次女の妙子(62年〜)も6歳の頃からメンバーに。時代を考えれば、安室奈美恵、SPEEDを越える人気を誇った沖縄のバンドと言えるかも知れない。