この9月にDVDとして発売になったレゲエ・ドキュメント『ドレッド・ビート・アンド・ブラッド』の無料上映会が東京で開かれる(2006年11月10日)。
このフィルム、イギリスのダブ・ポエットとして日本でも高い評価を得ているリントン・クウェシ・ジョンソンの活動とその社会的活動を追いかけたもので、製作された1979年当時、すなわちレゲエが世界的に最も燃え上がった時期の、在英・ジャマイカ移民の苦悩も捉えている。今回の上映会では、
鈴木慎一郎(信州大学助教授)、毛利嘉孝(東京藝術大学助教授)、工藤晴康(レゲエ評論家、DJ)3氏によるシンポジウムも開かれる。
以下は、主催者からのメッセージ。
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来たる11月10日(金曜)午後6時から、東京藝術大学の千住キャンパスにおいて、『Dread Beat An' Blood』という映画の無料上映会と、その映画をめぐってのシンポジウム(というほど堅いものでもありませんが)が催されます。
『Dread Beat An' Blood』は、ジャマイカ系の「黒い英国人」であるリントン・クウェシ・ジョンスン(LKJ)というダブ詩人の活動を追った、1979年制作のドキュメンタリーです。
一部ではカルト的なステータスにも達していたこの映像作品が、今年9月に日本のP-VineからDVDとして発売されました。映像ソフトとして発売されるのはこれが世界で初めてです。
これを記念して、永年LKJの作品に親しんできた毛利嘉孝さんとわたし
鈴木慎一郎とがUKダブ研究会として、工藤晴康さんをお迎えし、無料上映会とシンポジウムを催すことにしました。
以下に告知文をお送りします。お誘い合わせの上ご来場下さい。
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「UKダブ研究会主催 映像作品『Dread Beat An' Blood』発売記念シンポジウム2006」
会場: 東京藝術大学 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科(千住キャンパス)第1会議室 東京都足立区千住1-25-1(北千住駅より徒歩5分)
日時: 2006年11年10 (金) 18:00 - 20:00
入場無料
会場の地図:
http://www.geidai.ac.jp/labs/mce/
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DVD『ドレッド・ビート・アンド・ブラッド』
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CD『Dread Beat An' Blood/Poet & The Roots(Linton Kwesi Johnson)』
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書籍『レゲエ・トレイン―ディアスポラの響き』(鈴木慎一郎著)
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ジャマイカ社会の暗部を描いた傑作ノンフィクション『ボーン・フィ・デッド』(ローリー・ガンスト著)