文・鈴木茂(音楽之友社編集部)
アメリカン・フォーク・ミュージックの血肉をアイルランドに受け継ぐ生粋のビートニク・シンガー/マンドリン/ブズーキ奏者のアンディ・アーヴァインが、アメリカ=アイルランド=東欧の伝統音楽を融合させるべく、もともとは80年代半ばに結成した多国籍バンド。
2002年に新しく錚々たるメンバーを集めて再スタート、今年初のフル・ライヴ・アルバム『Live from the Powerhouse』(deight records)を発表して大きな話題を呼んだ。
今回アンディのもとに参加したのは、チーフタンズと並ぶ現代アイルランド界の最重要ミュージシャンであり、U2やエルヴィス・コステロなども手がけ八面六臂の活躍を続けるプロデューサーでもあるドーナル・ラニー。たびたびの来日公演や大阪のバンド、ソウル・フラワー・ユニオンとの共演などにより、日本の音楽ファンにもっともなじみ深いアイリッシュ・ミュージシャンでもある。2000年にはアンディと2人だけで日本をツアーし、大成功を収めた。
他には、超人的なテクニックを誇るハンガリーのマルチ管楽器プレイヤーのニコラ・パロフ、オランダのフィドル/マンドリン奏者のレンス・ヴァン・ダー・ザルム、そしてアメリカからブルーグラスのバンジョー/フィドルの第一人者ブルース・モルスキーという、計5人。ニコラ・パロフは、世界的に大ヒットしたアイルランド産のダンス・ショー「リヴァーダンス」のオーケストラの一員としても活躍した。
今回の来日は、アイルランド音楽ファンはもちろんのこと、広くヨーロッパのルーツ・ミュージックや、日本でもファン層の厚いアメリカのブルーグラス〜カントリー畑からも大注目必至だ。
*モザイク・ツアー・スケジュール(2005):
4月3日(日) 京都・磔磔(tel:075-351-1321)
4月5日(火) 大阪・心斎橋クアトロ(tel:06-6281-8181)
ゲスト=ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、岸田繁(くるり)
4月6日(水) 名古屋・TOKUZO(tel:052-733-3709)
4月8日(金) 渋谷・DUO MUSIC EXCHANGE(tel:03-5459-8711)
ゲスト=山口洋、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、岸田繁(くるり)
4月9日(土) 渋谷・STAR PINE'S CAFE(tel:0422-23-2251)
モザイクのCD(ブレスト音楽出版):
http://www.breast.co.jp/deight/index.html