この秋に公開されたレゲエ・ドキュメント、『
ラフン・タフ』の副読本ともいうべき書籍が発売された。映画には収録しきれなかった多くのインタビュー、証言を収録し、さらに細かな注釈が付けられているのが嬉しい。レゲエがいかにして出来上がったかについてはさまざまな文献があるが、この本も読み応え充分だ。監修は映画を製作した石井志津男が担当している(以下は、プレス・シートから)。
スカ、ロック・ステディ、そしてレゲエに至るジャマイカン・ミュージックの創成期に活躍したアーティストたちが、その誕生と発展の秘密を語る、映画『Ruffn' Tuff』(配給:デックスエンタテインメント、2006年10月公開)。本書はこの映画編集前の数十時間におよぶ取材テープをテキスト化し、重要アーティストたちの“生の声”を再構成したもの。現場に居合わせた人間にしか語りえないリアリティ溢れる言葉の数々は、これまで国内外で発行されてきたどの“レゲエ教科書”よりも当時の熱気を伝えてくれることでしょう。映画では未使用だったプリンス・バスターの貴重なインタヴュー、さらに、取材に同行した写真家・石田昌隆によるフォト+エッセイなども掲載。1890円(税込)。
*掲載アーティスト*
グラッドストン“グラディ”アンダーソン、ストレンジャー・コール、リン・テイト、ジョニー“ディジー”ムーア(スカタライツ)、プリンス・バスター、アルトン・エリス、U-ロイ、カールトン・マニング(カールトン&ザ・シューズ)、リロイ・シブルズ(ヘプトーンズ)、ジョン・ホルト(パラゴンズ)、ボブ・アンディ、ウィンストン・ライリー(テクニークス)、イエローマン
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書籍『ラフン・タフ―ジャマイカン・ミュージックの創造者たち』(監修・石井“EC”志津男)