日本にレゲエを定着させた一人、石井“EC”志津男がレゲエ・ドキュメンタリー『Ruffn' Tuff』を完成させた。レゲエ・レーベル「オーバーヒート」のオウナーであり、Pushimなどのマネイジメントなども手がけるEC、その長年の蓄積があってこそ出来上がったユニークなフィルムだ。
中心となるのは大ベテランのグラッドストーン・アンダーソン(kbd)。かつてのスカタライツの逸話や、スカ、ロックステディがどのように出来ていったかが、数多くの当事者たちによって語られる。
ロイド・パークス、リン・テイト、ストレンジャー・コール、クライブ・ハント、リロイ・シブルズ、ボブ・アンディ、カールトン・マニング、リタ・マーリー、U・ロイ、イエロウマン…ダブのオリジネイター、故キング・タビーがスタジオ・ワークをしている珍しい映像も流れる。
あくまでキングストン・ローカルな視点で、それも「Founders of The Immortal Riddim」という副題どおりに、ジャマイカン・ポップの土台を築いた人たちの証言に焦点を当てているのが新鮮だ。
なお、リットー・ミュージックからは2006年10月末に、同名のインタビュー集が発売される。
『Ruffn' Tuff:Founders of The Immortal Riddim』
2006年10月14日(土)から、シアターN渋谷にてレイトショー。
http://www.dex-et.jp/Ntheater/dex_theater.html
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CD『Ruffn'Tuff 〜 Founders of The Immortal Riddim』