戦後の沖縄音楽を語る上で欠かすことのできない、幻の重要レーベル「
マルタカ(丸高)」が、ついに復刻されることになった。
神谷千尋などをかかえるブルー・インクから、2004年2月に発売されることが決定したのは『
登川誠仁 His Early Years』『ベスト・オブ・
マルタカ』の2枚(共に仮題)。
登川の貴重なデビュー録音や、戦後の沖縄音楽を支えた最重要アーティストの傑作がずらりとならんでいる。
マルタカは、1950年代後半から60年代前半にかけて、現在の沖縄音楽の出発点をなしたアーティストの歴史的な名作を録音したことで知られる。しかし、その大半はCD化もされず、長く幻のレーベルとされてきた。
収録されているのは、
登川誠仁のアルバムでは、超絶技巧の傑作「アッチャメー小」や、「島尻口説」「御物奉行」などの重要作品が。『ベスト・オブ・
マルタカ』では、沖縄ポップの原点「年中行事口説」(
照屋林助)をはじめ、
糸数カメ、
前川朝昭、船越キヨ、
フォーシスターズらの名唱が並ぶ。企画監修は、Beats21の藤田正。
写真は、初期
マルタカの主要アーティスト。左から
山内昌徳、照屋林山、
糸数カメ、
前川朝昭、
照屋林助、船越キヨ。
続報は近日、本誌Beats21で。