キングギドラ「9・11」をラップに
DFCL1079
 ハード・コア・ラップのチームとして知られるキングギドラが、CD回収騒動から約半年後、「米・同時多発テロ」が起こった9月11日に、その名も「911」(DefSTAR)というシングルを発売する(2002年9月2日付)。
 この日、「ジェネレーションネクスト」というシングルを同時発売するというスタイルも、前回と同じ。今回は、どのような反響が待っているのだろうか。
 以下は、プレス・リリースから。

 95年彗星の如く登場、旋風を巻き起こし、わずか2年余りの活動で姿を隠した3つ首獣キングギドラ
 その後のシーンに多大な影響力を与え、その後のソロでの活躍も相まってHIPHOP界の伝説となっていた彼等が遂にその封印を解き、始動を開始したのが2002年春。REUNION PARTYとなった4月5日の渋谷HARLEMは伝説の復活を一目見ようと問い合わせが殺到、当日は昼から人々が並び、著名人も多数訪れるなど記録的な動員、メモリアルなイベントとなった。その直後の4月10日にリリースされた2枚のシングルは、復活を待ちわびた全国のファンから熱狂的に支持され、リアルヒップホップグループとしては初の2曲同時TOP10入りの金字塔を成し遂げ、その伝説が、錆びた過去の栄光どころか更なる輝きを放っていることを実証した(4/22付オリコンチャート「F.F.B」5位、「UNSTOPPABLE」6位)
 その後、報道でもご存じの通りメーカーによる商品回収の事態が発生し、再編集盤がリリースされる中、レコーディングを行ったのが、今作である。
「911」は昨年10月再始動を始めた3人が最初にレコーディングした曲を再構築した物。
 タイトルが示すとおり、昨年9月11日以降の同時多発テロをテーマにしたもの。政治、宗教、戦争と平和、報道などに対しての痛烈なメッセージと過激な批評精神はこれぞキングギドラとも呼ぶべき大問題作。
「ジェネレーションネクスト」はギドラの真骨頂とも言うべき社会意識を明確に表明した曲。〜次の世代のために何をすべきか、何を伝えていくか、社会はどうあるべきか〜、パーソナルな歌詞に終始する現在の日本の音楽シーンにおいてギドラの特異性が強く光ります。

( 2002/09/02 )

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