河内音頭の河内家菊水丸と、硬派の
ヒップホップDJとして評価も高いDJ YASのユニークなコラボレイションがスタートした(2002年3月13日)。
世の中に起きている事件や注目の人物を、素早く歌(音頭)に乗せるのが菊水丸の「新聞詠(しんもんよ)み
河内家音頭」。DJ YASは、偶然手にした菊水丸のイラク・ライブ(湾岸戦争時に発売されたアントニオ猪木との共演盤)に感動し、この新プロジェクトを持ちかけた。
東京で二人が初めて顔を合わせた13日は、
アフガニスタンだけでなく、イラクやパレスチナなど、きな臭いニュースばかりの昨今、自分たちの音楽を通じて欧米一辺倒ではない「情報」や「価値観」を届けられるのではないか、殺戮を止めるためにジャンルを超えた音楽を作って行こうと、熱い会話が交わされた。
今後は、上記のアルバム『バッド・ニュース』の再リリースを皮きりに、約10年の間、菊水丸が「第三世界」各地で録音してきた未発表作品をもとにしたCDほか、6月以降、次々に発売される予定。『バッド・ニュース』も、もともとは2枚組だが、当日の初会合で、3枚組に膨れ上がることになった(詳細は、追ってBeats21上で紹介する予定)。