子守唄の本質を探った労作『子守唄よ、甦れ』が完成!
藤原書店
日本の歌の根源の一つである
子守唄
。
その「復権」を目指して一冊の本が完成した。『環』(かん/藤原書店)の別冊として作られた『
子守唄
よ、甦れ』(写真)である。
NPO日本
子守唄
協会の西舘好子、松永伍一(詩人)、市川森一(脚本家)ら有力者が中心になってまとめられたこの本、歌の本質を求めて多角的でユニークな記事が並んでいる。
子どもたちの歌については、少し前にずいぶんと怪しい著書が話題になったが、こういう真摯な姿勢の見える出版物こそ望まれる。読み応え充分の好著だ。
収められた記事には、以下のようなものがある(一部)。
*
子守唄
は「いのちの賛歌」(鼎談=松永+市川+西舘)
*
子守唄
とは何か(インタビュー=尾原昭夫)
*類歌はなぜ多いのか(原荘介)
*サトウハチロー--オフクロ仕込みの
子守唄
(佐藤四郎)
*
子守唄
の光と影(松永伍一)
*
子守唄
はなぜ隠れ里に残されているのか(藤田正)
*アリラン--五木に伝わるのは
子守唄
か(村上雅通)
*医学から見た子守り歌(小林豊)
*動物たちの
子守唄
(中川志郎)……ほか。
NPO日本
子守唄
協会
http://www.komoriuta.jp/
amazon.co.jp-『別冊 環 10 / 子守唄よ、甦れ』
amazon.co.jp-『日本の子守唄―民俗学的アプローチ / 松永伍一』
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( 2005/06/17 )
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