1982年に一度だけ日本にやってきたクラッシュの姿をとらえた写真集が発売された。
Sho Kikuchiによる『The Clash 1982 JAPAN』(写真)は、当時、その一部が音楽雑誌『ミュージック・マガジン』で発表されたもので、ライブだけでなく、楽屋の様子、代々木公園のホコ天でのショットなど、短い滞在期間ながら時代を築いたパンク・バンドに肉迫しようとするカメラマンの意欲にあふれた写真集である。
特に、今は亡きジョー・ストラマーのショットは、ミュージック・フォトグラフィの最高レベルに達する名品ぞろい。短かったストラマーの人生が、すでに1982年の段階で透視されていたと言えるほどに「痛い」。
今野雄二(当時のルポ)、山名昇の文章が最後に付いている。
『The Clash 1982 JAPAN』 by
Sho Kikuchi マーブルトロン/中央公論 3150円
amazon.co.jp-『The Clash 1982 JAPAN』
Sho Kikuchiの電子書籍『O Mi Jamaica!』